平川門

平川門

平川門目次

  1. 平川門について
  2. 平川門の当時の利用方法
  3. 平川門の見どころ
  4. 平川門の周辺
  5. アクセス
  6. Tiktokで情報を見る
  7. instagramで情報を見る
  8. Googleで口コミを確認
  9. Twitterで情報を見る

平川門について

「平川門」という観光名所をご存じでしょうか?

江戸湾に面した現在の平川門周辺には、上平川村、下平川村という村があったのが平川門の名前の由来です。

また、江戸城の門の1つであり、現在は皇居東御苑となっている場所の北側に位置しており、周辺には、大手門より時計回りに、桔梗門、正門、坂下門、乾門、北桔梗門、平川門と様々な門がございます。

色々な門がある中でも、特に「平川門」は、非常に怪しく、様々な逸話が存在します。

独特の和風建築が綺麗で堂々としていて、絶対に見逃せない観光アトラクションだと思います。

そんな「平川門」を今回ご紹介いたします!!

平川門は第一の門・高麗門(こうらいもん)、第二の門・渡櫓門(わたりやぐらもん)の間に枡形の広場がある枡形門の形式で、江戸城を防御する作りになっています。

高麗門というのは、控え柱と開けた扉を保護する屋根を設けた薬医門よりも強固にした門のことです。名前の由来は、朝鮮の高麗から来ていると思ったのですが、諸説ありまして、豊臣秀吉が命じた朝鮮侵略戦争の軍を「高麗陣」と呼んでおり、激戦の最中に新しく開発した新兵器のことを「高麗門」と呼んだそうです。

また、渡櫓門は、その高麗門の上に冠木を渡しさらに強固にし、屋根を乗せたものです。

この門は門の中で最も格式が高く、その構造から最も厳重な構えをした門として知られています。

上の櫓の窓や狭間(さま)から、外の様子を常に監視できました。さらには、そこから攻撃をすることもでき、防御力も申し分ありません。その為、大手門などの重要な場所によく使われておりました。

外桜田門の外枡形門と異なり、平川門は外枡形と内枡形の混合型になっています。

外枡形とは枡形が曲輪より外に突き出したものをいい、逆に内枡形は枡形が曲輪の中にあるものをいい、そして平川門の混合型は枡形の二辺が堀に面しているのをいいます。

敵を誘い込み、身動きを封じる枡形虎口を知るには良い門です!!

ぜひ行ってみた際には敵軍の気分になって身動きを封じられた気分になってみてはいかがでしょうか?

この門は江戸時代よりはるか前、太田道灌が築城したころよりこの場所にあったと伝えられているそうで、もちろんですが江戸時代に大きく改築され、より強固な門となりました。

2つの門が枡造りになっていて、強固であることがよく伝わってきます。

平川門を出て左手には、太田道灌の石碑があり、江戸の繁栄・発展の基礎を作り、現在の皇居御苑近くに約1年足らずで江戸城を築いた功績の大きさが感じられます。

一般の人が使用できる数少ない門なので、江戸城を思い浮かべながら通ることができます!

また門の前、平川濠には時代劇に出てきそうな少し丸みを帯びた木の橋がかかっていますが、時が経った今でも以前のように残っているのは江戸城だけでもこの場所のみ

橋は全長29.7m、幅7.82mであり、慶長19年(1614年)に出来たものですが、しばしば改修工事が行われており、現在は、昭和63年に台湾産のヒノキ材を使い再建されたものになります。

親柱の伝統的なたまねぎのような装飾である擬宝珠(ぎぼし)には、寛永や慶長時代の銘が彫刻されており、当時のままであることがこの部分からも伺うことができます。

◆平川門の当時の利用方法

平川濠

平川門の渡櫓門は江戸時代当時、江戸城の裏門として、本丸から最も近い通用門という位置から、多くの女中たちが出入りをする「お局御門」の役目や、旗本、商人が利用しており、田安・一橋・清水の御三卿などはこの場所が登城門でもありました。

かの有名な春日局なども出入りの際、利用していた門であったようですが、春日局においては、門限に遅れ、門番から門前払いをくらい、外で寒い一夜を過ごしたようです。

幕府はその門番に対しお咎めはなし。

逆に褒美として500石の加増となった面白い話もあります。

渡櫓門をくぐると、右手には深い皇居の緑に木漏れ日が差し込む、美しい平川濠の姿が見えてきます

平川濠と周囲の自然が醸し出す素晴らしい景色もおすすめスポットの1つです!

寒い時には、濠にそれほど植物が繁殖しないので、その強烈な変化も楽しめます!

そんな平川門ではありますが、大奥女中たちが利用していた渡櫓門と一線を画す門が、先ほどお話していた高麗門です。

高麗門は、別名「不浄門」と呼ばれており、名前からして非常に不気味な雰囲気が漂ってきます

それもそのはず、罪人や遺体を運び出すために使われていた門だったのです。

元禄14年(1701年)には、将軍のいらっしゃる殿中で高家の吉良上野介を切りつけた「赤穂事件」を引き起こした浅野内匠頭は重罪を犯し、その際にも平川門から出され、船で運ばれたようです。

高麗門は帯曲輪への出入りに使用されており、平川門全体が不浄門である、という説もあります。

また、陰陽道の観点では北東の方角を、邪気が出入りする「鬼門」として忌み嫌っており、江戸城内郭の鬼門に位置する平川門自体が不浄門と呼ばれたとしても何ら不思議ではないですね。

平川門見どころ

観光時のオススメ・見どころは、「江戸城としての役割」です。

江戸城は、江戸幕府が全国の諸大名に命じ、築かせた最高峰の城です。

その江戸城には壮大な石垣が多く築かれており、東日本には珍しく石垣が築かれているのは、幕府の命である「天下普請(てんかぶしん)」であるためです。

この命には、東日本ならず、加藤清正や、福島正則など、豊臣秀吉の城づくりを通し、石垣技術を持った西日本の大名も召集されており、全国の大名が集結していたと考えると、最高峰と呼ばれる所以も納得がいきますね!

また江戸城は幕府の威光を示す建物でもあり、築城当時の様子を思い浮かべると、そのスケールの大きさと技術力の高さをより味わい楽しめることでしょう!

江戸城の素晴らしさを伝えるのに夢中になっていましたが、本題の城門の話に戻りましょう。

江戸城には、平川門以外にも様々な門があり、各門の役割を知っているとより観光を楽しむことができます。

先ほど江戸城のスケールの大きさをお伝えしましたが、城門のスケールもなかなかのものです。

城門の大きさには決まりはなく、これほど大きな城門が全国の城に必ず作られるわけではありません。

城門の目の前に立つと、荘厳で幕府の城を守る門としての威圧感を感じられるはずです。

皇居大手門

皇居東御苑のオススメ散策開始場所は、まず江戸城の正門である大手門です。

正門であるため、多くの大名や武士たちが出入りしており、ぜひその当時の気分に浸っていただきたいです!!

門内に入ってすぐの所に、渡櫓の屋根を飾っていた鯱(シャチ)があり、門壁には鉄砲窓も残されています。

大手門を真っ直ぐ抜けると、大手三の門横の左手にある、長さ50mほどもある江戸城最大の検問所跡「百人番所」が見えてきます。根来組、伊賀組、甲賀組、廿五騎組(二十五騎組)の4組が昼夜交代で詰めていて護衛にあたっていました。

常に同心と、より位の高い与力(よりき)という役職の武士が100人いたことから、百人番所と呼ばれるようになったようです。

天守台

その先には、「江戸城天守閣跡」が待っています。

国内で最も大きな天守閣であり、慶長12年(1607年)二代将軍秀忠の時代に完成し、さらに寛永15年(1638年)三代将軍家光の時代に、地上58mの高さにもなる天守閣が完成し、権威の象徴としてそびえ立っていました。

そして背後に位置するのは、「北桔橋門(きたはねばしもん)」

この門の警備は非常に厳重で、周辺の石垣が一番高いことがそれを物語っています。

橋は水面より高い位置にあり桔橋(はねばし)になっていて、周辺の石垣は強固な作りになっています。

石垣も注目スポットの1つであり、ひと言石垣といっても、その積み方は様々あります。

よく見ると、先人の知恵を使った創意工夫が多く発見できるでしょう。

そこから右手へ進むと「平川橋」「平川門」が見えてきます。

前述にも平川橋・平川門の魅力についてはお伝えしましたが、

何といっても唯一江戸時代のまま現存する木橋であり、美しいそりの太鼓型木橋であることや、門の逸話とともに、当時の面影を感じ、歩いてみてはいかがでしょうか?

平川門の周辺

観光した後には、休憩としてお茶や食事をしたり、お土産を買って行きたいと感じると思いますが、皇居外苑内には様々な施設が整っています。

園内施設としては「和田倉無料休憩所」や、「楠公レストハウス」「ザ・フォレスト北の丸」があります。

和田倉無料休憩所の噴水

和田倉無料休憩所

和田倉無料休憩所は、和田倉橋を渡って和田倉門跡を通り、砂利道を抜けると、水に浮かんだ島のようなテラス席が見えます。

開放的なテラス席は、天気がいい日には木々の緑と噴水の水の広がる空間で癒しを与えてくれます。

また、夜には噴水がライトアップされ、幻想的な雰囲気も味わうことができます。

休憩所内は、木を基調とした落ち着いた雰囲気で、観光後の憩いの場として利用されています。

皇室や皇居外苑に関する展示品、公園全体図、四季折々の自然情報など観光で役立つ情報が載っています。

観光利用でなくとも、周辺のビル街と異なる雰囲気であり、日常における休憩として利用してもいいのかもしれません。

施設利用時間:9:00~17:00 定休日:無休

※施設清掃・点検のため閉鎖する場合もございます。

座席数:室内40席 テラス席33席

楠公レストハウス

楠公レストハウス看板

楠公レストハウスは、馬場先門交差点を抜けた先の信号を左手に曲がると、楠木正成像の目の前に見えてきます。

施設内は天井が高く印象的な柱が立ち並び、藍色を基調とした江戸文様のバナーや、和風で現代風な雰囲気。

高齢のお客様や、障害を持つお客様も気軽に利用できるよう、バリアフリーが充実しており、ユニバーサルマナー検定資格を有するスタッフのサポートや、筆談ボードの用意、車椅子の貸出等を行っています

他にも環境保全の取り組みとしてCO2排出削減を行っており、「人にやさしい・自然にやさしい」が合言葉となっている施設です。

食事においては、「伝統和食」をテーマに厳選された東京産の食材を中心として、職人がこだわりを持って仕上げたメニューがそろっています。

また、食事以外もお土産を買うことができ、中央エントランスを入って右側に売店があります。

売店では、皇居をより広く知っていただくため、「日本伝統文化や東京らしさ」「素材や品質の良さ」などのコンセプトしており、プライベートブランド「皇居外苑」商品を販売しています。

営業時間:8:30~16:00

※コロナウィルス感染症拡大防止の観点から、

現在は営業時間「10:00~15:30」となっております。

定休日:無休

カード:可(電子マネーも可)

    但し、配送代引き時の支払いは、現金のみとなります。

アクセス

平川門へのアクセスは、

電車・バス等の公共交通機関を利用の場合は、東京メトロ東西線竹橋駅から徒歩6分。

車を利用の場合は、高速道路 都心環状線 北の丸出口より2分、代官町出口より1分、神田橋出口より7分。

駐車場は、周辺の有料駐車場を利用して頂く必要があります。

周辺駐車場は主に、「北の丸駐車場」を利用するのが一番近いです。

この駐車場は、北の丸公園内に3つの公園及び、園内施設利用者用の駐車場となります。

季節や園内施設イベント状況によって一部営業時間や駐車利用内容が変更になる場合がありますので、利用前には確認を忘れず!!

北の丸駐車場は第1~第3駐車場まであり、北の丸公園奥に位置する第3駐車場は、園内施設利用の大型バスが利用し、場合によっては停められない場合があります。

その中でも第2駐車場は、北の丸公園を入ってすぐ左手にあり、皇居東御苑に最も近い場所にあるので、オススメです!

駐車場利用時間は、

第1・第2駐車場:8:30~22:00(18:30最終入庫)

第3駐車場:8:30~17:00(隣接施設イベント開催時延長有)

但し、第1・第2駐車場は1月1日のみ休業となっています。

整理清掃協力費として、駐車する際には、

普通車 1時間まで400円、以後1時間ごと400円

当日最大料金 2000円

大型車 3時間まで3000円、以後1時間ごと1000円、当日最大料金6000円

※施設イベントでの普通車駐車料金は、1回2000円になります。

※障害者割引は適用されません。

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